地場産品の地域ブランド化のために

−農水産品を活かした地域活性化の可能性を探る−

 

キーワード

地域ブランド、農水産品、地域活性化、関あじ・関さば、庄内ちゃまめ、

彩の国黒豚

 

視点

厳しい経済環境が続き、地方を中心に多くの地域で活性化策を見出せないままに、さらなる衰退への危機感を募らせている。従来型の外部頼みの箱物的地域活性化も大きな壁に直面している。信用金庫にあっても、こうした地盤沈下は経営基盤を揺るがす重大事である。

 こうした中、多くの地域には優れた内部資源(地場産品)があり、こうした産品を利用した地域活性化モデルとして「地域ブランド化」が考えられる。実際、企業では自社商品等のブランド化によって発展している企業がある。地域においても、産品の価値向上・保証、適切なマーケティング、地域構成員の連携などにより地域ブランド化に成功すれば、結果として地域活性化を導く可能性を感じる。

 そこで本稿では、地場産品の代表として「農水産品」を取り上げ、農水産品の地域ブランド化による地域活性化の可能性について考察した上で、ブランド化に取組む際の留意点、ブランド化のために取組むべき内容、信用金庫のかかわり・役割について述べていく。

 

要旨

l         地域ブランド化に成功すれば、地場産業(農水産業)の活性化はもちろん、人口増加、地域内関連産業への波及によって、地域経済全体が活性化することが期待される。

l         地域ブランド化に取組む際の留意点には(1)地域条件、(2)産品の特定、(3)ブランド化に向けた活動組織の編成があって、どこでも、何でも、誰でも取組めるわけではない。

l         地域ブランド化のために取組むべき内容として、(1)産品の選定、(2)高い価値の保証、(3)消費者の認知度向上があり、これらに継続的に取組むことで、地域ブランド化が可能となる。

l         信用金庫においては、取組み主体(農業者、漁業者等)と小売業、飲食業、製造業、旅館業、運輸業、市町村役場、商工会議所等が協力・連携して地域ブランド化に取組めるよう、サポート役・旗振り役を担うことが期待される。

 

全文を見る